気仙沼清港会のとりくみ
私たちは、気仙沼湾内の浮遊ごみや漂流物の回収及び船舶廃油(ビルジ)等の処理に関する事業を行い、気仙沼の航行船舶の安全確保と、清潔な港湾環境をつくることを目的としたNPO法人です。
世界三大漁場の1つである三陸沖漁場を目前に控えた気仙沼漁港では多くの漁船等が入出港し、その数に比例して多くの廃棄物が排出されています。
そのような廃棄物の処理を行い、気仙沼の環境を守る団体が「気仙沼清港会」なのです。
また、当会は東日本大震災の津波によって被災、施設と清掃船が全損となりましたが、関係各位のご尽力等によって平成24年3月に代船の新清掃船海清丸が就役、平成26年9月には気仙沼漁港廃油処理施設が再建、共用開始したことから震災から完全復旧いたしました。
主な業務
船舶廃油の回収と処理業務
気仙沼漁港等に係留している漁船及び船舶から船舶廃油(ビルジ)を自社のバキューム車で回収する業務です。併せて、気仙沼漁港廃油処理施設の管理運営も行っており、回収した船舶廃油(ビルジ)を施設内にて適正に処理しています。処理水はオゾン処理を行い全量下水に放流しており、油分については再生資源として処理しております。
作業中のバキューム車 | 遠心分離機 | オゾン処理設備 |
船舶から回収した船舶排油(ビルジ)を油分と水分にわけて処理するまでの流れを簡易的に説明した図となります。
海面清掃業務
気仙沼の湾内や平水区域内の航路及び各漁港に浮遊しているゴミを海清丸(清掃船)にて回収しております。また清掃船には油回収装置を搭載可能なため、湾内に流失した油(重油等)の回収作業も行うことができます。
※海清丸・清港丸の2艘にて稼働
海清丸
総トン数 | 9.1トン |
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船形 | 双胴型 |
速力(定格出力) | 6ノット |
定員 | 船員3名 乗客4名 |
航行区域 | 平水 |
長さ(全長) | 14.02m |
幅(登録全形幅) | 4.90m |
深さ(登録) | 1.50m |
出力×回転数 | 4サイクルディーゼル機関 2台 128kW(174PS)×2520min |
「清掃装置」
・導水装置 ・塵芥コンテナ ・油圧クレーン ・放水銃
「航海計器」
一般漁船に並ぶ計器となっております。
浮遊ゴミの回収作業
気仙沼湾内の浮遊ゴミは家庭ゴミや生物の死骸などがありますが、主に流木など自然発生するものです。これらをそのままにしておくと、漁船などを傷つけ重大なトラブルにつながる恐れもあるため、定期的な除去活動を行わなければなりません。気仙沼にて漁業を営む方々などが日々安心して業務に取り組めるよう、きれいな海をこれからも保ち続ける努力をしてまいりたいと思います。
海面浮遊ゴミの回収風景
岸壁清掃業務及び漁港区域内清掃業務
岸壁に係留している漁船から排出される生活ゴミ等の収集・運搬及び漁港区域内にある施設の清掃を行っております。
※回収した廃棄物は気仙沼市クリーン・ヒル・センターへ運搬しております。
公衆トイレの清掃風景 | 漁船からの生活ゴミ回収風景 |
所在地
〒988-0032 宮城県気仙沼市一景島261-1
基本情報
組織名 | 特定非営利活動法人 気仙沼清港会 |
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住所 | 宮城県気仙沼市一景島261-1 |
電話番号 / FAX | 0226-24-1777 / 0226-29-6369 |
会員 | 52社 気仙沼地区船主・造船・関連関係団体他 |
職員数 | 5名 |
設立 | 1970年 11月 |
NPO法人化 | 2004年 3月 |